私のアトリエでは、高学年になるとスイーツプロジェクトの課題が出されます。
「お菓子屋さんになるとしたらどんなお店にするか」というお題でお店の名前を決める・販売する商品を決めるから始まり、お店のロゴマーク、パッケージ、店舗のイメージデザイン、お店の店員さんの制服、お店の広告・・・などなど、開店前に必要な内容をそれぞれが考え、形にしていきます。
例年、夏休みを利用して道子先生にお菓子の技術指導を頂いています。
道子先生には、子どもたちが考えたお菓子の実物化のためのレシピ開発などで、かなり苦労をされているのではなかかなあ?と。。。
いつもありがたく感謝の気持でいっぱいです。
今年のチャレンジャーたちは全員5年生で、それぞれがマカロン・フルーツサンド・マシュマロのお店でした。
2015年のプロジェクトはこちらこちらから
2018年のプロジェクトはこちらから
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フェアリーマカロン*妖精たちが作るマカロン屋さん

マカロンやさんを考えたアトリエ生は、妖精がキーワード。
マカロンも可愛らしくデコされてるものを考案しました。
この実習に先立って、自分でもおかあさんといっしょに検索して作ってみたそうですが、なかなか成功しなかったそうです。
ちょっとしたコツをプロから伝授されたらあら不思議!
ピエも美しくできました。
この年代の子達は、生まれたときには普通に身近にマカロンがあったのですね。
道子先生も私も子ども時代には、本の中に出てくる夢のお菓子でした。

自分で生地を絞ります

小学校5年生ともなると少しお手伝いすると大人並みにできます。
技術はまだまだですが、自分で作ったという体験は何物にも代えがたいものです。
マカロンはフランスのお菓子であることなど、いろいろなマカロンがあることなどをフランスの地図などを見ながらお話してくださいました。

焼けた生地にデコしたりサンドするクリームやジャムをのせました

たくさん作って大満足です!
お相伴に預かりましたが、とても美味しくできていましたよ。

フルーツサンドならぬ、フルーツドッグ

フルーツサンドならぬフルーツドッグは、お店の名前に由来しています。
初めは、家族が大好きなフルーツサンドやさんを考えていましたが、お店の名前が「フルーツドッグ」であること、ロゴマークがワンちゃんでトイプードルということから、食パンはやめてホットドッグのパンを使うというアイディアになりました。
商品開発はそういう発想からもできますね。

フルーツを切ります。初めて切ったキウィ!

フルーツドッグですから、フルーツのカッティングはマストですね。
今回は子どもが主役ですから、先生は「こうやって切ってください」とはなりません。
「どういうふうに切りたいの?」
「どれくらいの大きさに切りたいの?」
道子先生は、辛抱強く子どもに語りかけます。
子どもたちは質問事項に答えるべく、一生懸命考えます。
自分の好きな大きさを決める、どんな形に切りたいか決める。。。
そこが非常に大事で、
「そうしたいならこういう切り方がいいよ」
「こういう風に切ると、〇〇ちゃんが切りたい形になるよ」
という寄り添いになります。
先生主導の実習ではありませんから、なるべく子どもたちの考えを尊重します。

初めて桃を切った😍

ももはいつもはママが切ってデザートに出るのかな。。
初めて皮をむいて食べやすい大きさにカットしました。
段々と実習している間にナイフの使い方も上手になります。
こちらもお相伴に預かりましたが、とても美味しいフルーツドッグになりました!

マシュマロ大好き

マシュマロが大好きで、いろいろな形のマシュマロを考えました。
キャンプで食べた焼きマシュマロの味は、楽しかった思い出とともに記憶されているのですね。
コロナ禍以前の展覧会では、クロージングパーティを行ってきましたが、こちらも味覚と思い出のきおくがリンクしていて、あのとき食べた〇〇の味が忘れられないというお子さんもいましたから、味覚や香りの記憶は、かなり残るのだということがわかります。
マシュマロの中に色々なソースを入れたかったのですが、高度な技術が必要なので今後自分で試行錯誤して作り続けるのが良いと先生からもエールを送られました。

マシュマロの生地を絞ります

マシュマロの生地から作るなんてすごい実習です!
本人も、インターネットを使って様々なマシュマロレシピで作ってみたそうですが、やはり思うようにできなかったそうです。
最近の学び方は、検索して調べたり、youtubeで動画を見ながら作るなど、昔とはかなり変化しています。
しかし、その方法は一方通行になってしまいますから、なぜできなかったかが謎になっているようでした。
何度もチャレンジしていて素晴らしいなあと感じました。
今回は、1対1でのプライベートな実習ですから、そこのところは質問が出たり活発なやり取りができたのではないでしょうか。

キャンプを思い出して、バーナーで焦げ目を付けました

みなさんもキャンプなどで焚き火をするときに、マシュマロを焼いて食べませんか?
とろとろしていて香ばしい香りがなんとも言えず美味しいですよね。
こちらのマシュマロは、クッキーでサンドして半分だけチョコがけにしていました。
きっと楽しいキャンプの思い出の再来になったと思います。
白いマシュマロの他に、道子先生がフランスのギモーヴを作っておいてくださいました。
アプリコットの味がして、白いものより爽やかなお味でした。

夏休み明けから、まとめの本作りに入ります。
どんなお店になるかとても楽しみです。

今回も製菓実習は、太田道子先生がお手伝いしてくださいました。
先生のご活躍をご紹介!
ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル2021プロの部複数柑橘部門で入賞しました。
盛春ブレンド 銀賞   早春ブレンド 銅賞
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今は桃のジャムが季節です。
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