ここ数年、アトリエを卒業した中高生がアトリエ活動に参加したい、または活動を継続したいというような希望もあり、中高生向けに講座を開催する運びとなりました。
中高生のお稽古ごとというとどうしても塾や予備校などになりがちですが、文化に触れ教養を身につけ、自分の生活を豊かにするような講座が必要と考え、Teens Salonを始めることになりました。
その活動の第1段として「香育とパッケージデザイン」の講座が開催されました。
後ほどTeens Salonのご案内もさせてください。
さて、中高生向けということで、幼稚園生や小学生とは一味違う講座になりました。
みんなでテキスト見ながら、香りのお勉強です。
匂いと香りの違いって何?
人は動物は何種類くらいの香りを嗅ぎ分けられる?
アロマの効能は?
などなど、大人顔負けの講座内容でした。
薔薇の精油はとても高価であること、産地はブルガリアであることなども本を見ながら学びました。
精油の材料はブルガリア産のダマスクローズ。
ダマスクローズは、ロサ・ダマスケーナ[RosaDamascena]といって、ロサ・ガリカとロサ・フェニキアの自然交雑によって誕生したバラです。
この芳醇な香りは、ダマスク香と呼ばれており、香料の一つとして古くから大切にされてきました。
ダマスクの名はダマスカスを表していて、(ダマスカスはシリアの首都)古くからペルシャで栽培されていたといいます。
その後ヨーローッパや北アメリカに渡り世界に広まっていきました。
バラの精油1滴を作るのになんとおよそ50個のバラの花が必要と聞いて、皆驚きを隠せませんでした。
ローズの精油1mlは花10kg 。これは1人が1日摘める量といわれています。
塩田先生がお持ちになったバラの精油は3mlのものでしたので、30Kg の花が必要ということになり、3日分の労働になります。
5月中旬から約3週間、夜明けと共にタイムリミットを11時で農家や家族総出で収穫しているそうです。
原料に対して採れる精油量がいちばんすくないものがローズといわれています。
それほどの手間ひまかけた精油は大変効果なもので、精油を取り出す作業はオーナーだけに許された神聖な儀式で、特別な仕事なのだそうです。
それ故ローズの精油は、金よりもプラチナよりも高価だと言われています。
日本で販売されているローズオイルの値段を調べると高額な部類に入るのではないでしょうか。
ゼラニウムなどは、10mlで1,000円前後ですから、バラは本当に高価ということがわかります。
自分のオリジナルの香りを作るために、一つ一つ精油の香りを嗅いで、気に入ったものを3つまでブレンドすることができます。
画像の子は、ゼラニウム・ローズマリー・ラベンダーを選んだようですね。
ちなみにゼラニウムはイライラした気持ちを鎮める・ローズマリーはやる気をを出す・ラベンダーはリラックス効果があるようですよ。
試験勉強中のルームフレグランスにいいかもしれませんね。
自分で調合します。
科学の実験みたいです。
盛り上がるリケジョたち。。。実は美術系女子ですが。。。美術系女子はビケジョ?
完成したらラベルの制作です。
さすが美術系女子中学生です✨
今回は塩田先生の発案で、手浴とハンドケアを体験しました。
みんな初めて体験です。
ローズの香りのバスソルトが入ってお湯に手をつけてしばらく手浴します。
良い香りでしたよ。
手浴をしたあとは、タオルを巻いてハンドケアです。
気持ちがゆったりとして美術系女子たちは皆眠くなっちゃったと言っておりました。
お家へ帰ってからも、お部屋にスプレーしたり、今日の体験を家族にお話するなど家族とコミュニケーションの時間を持てたようです。
塩田先生ありがとうございました!
アロマテラピーインストラクター・ハンドセラピストでご活躍の塩田由美先生のインスタはこちらからどうぞ!
Andy-z Teens Salon
中高生のお稽古ごとというとどうしても塾や予備校などになりがちですが、文化に触れ教養を身につけ、自分の生活を豊かにするような講座が必要と考え、Teens Salonを始めることになりました。
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【参考文献等】
『香育テキスト かおりのはなし』公益社団法人日本アロマ環境協会
『Roses オールドローズと現代バラの系譜』バラの系譜編集委員会 編 誠文堂新光社