アトリエでは、いろいろな資料を子どもたちへ紹介しています。
今回、幼稚園クラスの子どもたちへは本物の菊を見ていただくのはもちろんのこと、古い菊の図案を見ていただいています。
主に着物や帯の柄で使われている図案はとても美しく、子どもたちの感性への働きかけを期待できます。
着物は日本の民族衣装ですし、衣装への興味、色柄への興味にもつながると考えます。
「そんなの幼稚園児に難しすぎない?」
と思われる方もおられるかもしれませんが、そんな事はありません。
幼児は放射状に描くのが難しい部類に入ります。
太陽を表す時、光を線で放射状に描きますが、均等に描けていないことに気が付きます。
それはそれで味があって子どもらしい絵だなあと思います。
菊も同様で中心から放射状に描く様子を見ていると、苦労しているのがわかります。
年齢が上がるに連れ均等に描けるようになっていきます。
小学生は、本物の菊の他に長谷川契華の「契華百菊」の作品を見ていただいています。
「契華百菊」は木版画の作品集で、菊の様々な品種が描かれています。
作品を見ると繊細で美しいので、子どもたちからも
「わあ!すごい!」
という声が発せられます。
子どもだからこそ、良いものをたくさん見る習慣をつけたいと考えます。
先入観がないので、ストレートに自分の感じたことを言葉に表したり絵にすることができます。
上の作品は、まだ製作途中ですが、細かいところまでよく見て描こうとする気持ちが溢れています。
小学校1年生といえど、実はアトリエ歴は長くて親子クラスからお通いの方は5年目に突入です!
コツコツと取り組んできた成果だと思います。
仕上がりが今から楽しみですね。
子どもたちの作品はinstagramで発表しています。
仕上がり次第徐々にアップする予定ですので、どうぞ訪れてみてください。