1歳代から始まる殴り描きは、【スクリブル】と言って幼児の描画活動のスタートとされています。
国籍や人種を超えて人間の子どもの発達段階でこのスクリブルは現れます。
スクリブル研究で有名なのが、ローダ・ケロッグ(アメリカの心理学者)です。
ケロッグは30カ国以上の幼児の絵を分析し、幼児の描画の発達について検証しています。
およそ100万枚の絵を分析したといいますから驚きです。
その研究から20種類のパターンとスクリブルに続く6個の図式、それ以降の図式の組み合わせ・集合体へ続き絵画的な描画表現へと進むという発達の道筋を見出しました。
その後多くの幼児教育の研究者達によって、発達の可能性が研究されてきました。
ある研究では、この殴り描きでさえも寄り添い方によっては、うまく誘導できるといわれています。