夏休みも終盤になりました。
アトリエ生特別講座の油画の回が終了しました。
アトリエの小学生高学年を対象に油画を体験する講座です。
まずは画材に触れてどんな描き心地なのかを経験するものです。
水彩絵の具やアクリル絵の具とも異なった描き心地に、子どもたちはいろいろな思いがあったようです。


まずは油絵の具の使い方を知ります。
パレットへ絵の具を出していきます。
一つ一つが特別な儀式のようです。

今回のモチーフは、夏らしいもの。
ひまわり・スターチス・桃・カゴの花入れ。
見て描くことは通常のお稽古でもたくさん体験していますから、モチーフとしては特に珍しいものではありません。
描き始める前に下塗りのお話や油絵の具の特徴などお話も聞きます。
今回は、下書きも絵の具で描いていきます。
日頃から描き慣れているせいかどんどん描いていました。


はじめはイーゼルで立てて描くのが慣れていませんでしたがすぐに慣れます。流石です。

モチーフ全体をキャンバス狭しと描きました。
いつも繊細な絵を描くアトリエ生ですが、画材が変わることによって描き方に変化が出てきました。
1回お休みをしてしまったので時間が足りなかったかもしれませんね。

花をメインに描きました。
絵から夏の暑い空気を感じることができます。
絵の具が盛り上がるのが楽しかったようです。


モチーフの切り取り方がとても好きな作品です。
空間が程よく空いていて、描かれていない部分を見る人が想像できるような絵になりました。
絵の具がすぐに乾かないのがちょっと苦手だったようですが、これからも挑戦してほしいなあと思います。

はじめての油画は、今までに経験したことのない描き心地だったようです。
乾かないので、すぐに細かく描けなくて苦労した。
色を混ぜるのが楽しかった。
ぼかすのが簡単にできるし、間違っても直せるので良かった。
緊張した。

などなどいろいろな感想が聞けました。
構図がどうとか形がどうとか言うよりも、とにかくやってみることが子どもたちにとって必要です。
そこで興味のスイッチがONになれば、次のステップが待っています。